ミシェル・アンリ(アンリ ミシェル)
ミシェル・アンリ(Michel Henry)
1922年、旧仏領インドシナ(現在のベトナム)のハイフォンに生まれる。7歳のときフランスに帰国し、アンリ四世校に通う。1945年、哲学教授資格を取得し、リセで教鞭を取るかたわら国家博士学位論文を書く。1982年に退職するまで、ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ第三大学)哲学教授、小説家としても知られ、ルノード賞受賞作を含む4冊を出版している。戦時中、強制労働局へ徴発されたが、ドイツ行きを拒んで地下に潜行。この「地下潜行」体験はアンリ哲学に決定的な影響を及ぼし、独自の「生の現象学」形成の契機となる。哲学的著作に『現出の本質』(1963)、『身体の哲学と現象学』(65)、『マルクス』(76)、『精神分析の系譜』(85)、『野蛮』(87)、『見えないものを見る』(88)、『実質的現象学』(90)、『共産主義から資本主義へ』(90)、『我は真理なり』(本書、96)、『受肉』(2000)、『キリストの言葉』(2002)など、小説に『若き士官』(1954)、『目を閉じて、愛』(1976、ルノード賞)、『王の息子』(1981)、『不躾な死体』(1996)がある。
川瀬 雅也(カワセ マサヤ)
川瀬 雅也(カワセ マサヤ)
1968年生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(文学)。パリ第十大学D.E.A.取得。佐世保工業高等専門学校准教授、島根大学教育学部教授を経て、2019年より神戸女学院大学文学部教授。著書に『経験のアルケオロジー──現象学と生命の哲学』(勁草書房)、『生の現象学とは何か──ミシェル・アンリと木村敏のクロスオーバー』(法政大学出版局)、編著書に『ミシェル・アンリ読本』(法政大学出版局)、訳書にマルク・リシール『身体──内面性についての試論』(共訳、ナカニシヤ出版)、ポール・オーディ『ミシェル・アンリ──生の現象学入門』(勁草書房)がある。
序論 われわれは何を「キリスト教」と呼ぶのか
第1章 世界の真理
第2章 キリスト教による〈真理〉
第3章 〈生〉という名の〈真理〉
第4章 〈最初の生ける者〉の生出としての〈生〉の自己‐生出
第5章 キリストの現象学
第6章 〈神の子〉としての人間
第7章 「〈息子〉のうちなる〈息子たち〉」としての人間
第8章 人間によるその〈息子〉という条件の忘却──「我としての自我」、「エゴとしての自我」
第9章 第二の誕生
第10章 キリスト教の倫理
第11章 キリスト教の逆説
第12章 神の言葉、聖書
第13章 キリスト教と世界
結 論 キリスト教と現代の世界
訳注
訳者あとがき







