人は、いつから誕生日を祝うようになったのか? 誰も自分の年齢を、ましてや他人の年齢を気にすることのなかった19世紀前半以前から、年齢が社会の諸制度と結びついて、年齢差別(エイジズム)を生み出すにいたった今日まで、アメリカ文化における年齢意識の変遷を描く。教育、医療、労働から大衆文化にもわたって、豊富かつ広範な資料を駆使して年齢と社会・文化のかかわりを跡づけた本書は、超高齢社会を前にしたわが国の読者にも多大の示唆を与える。
ハワード・P.チュダコフ(チュダコフ,H.P.)
(Howard P. Chudacoff)
現代アメリカの歴史学者。現在、ブラウン大学教授。本書のほかに『アメリカ都市社会の発展』(The Evolution of American Urban Society, Prentice-Hall)などの著書がある。
工藤 政司(クドウ マサシ)
1931年に生まれる。1958年、弘前大学文理学部卒業。元東京国際大学経済学部教授。訳書に、モリー・ハリスン『買い物の社会史』(法政大学出版局)、ジェイムズ・ヒューストン『白い夜明け』(法政大学出版局)、ドナルド・ミッチェル『現代音楽の言葉』(音楽之友社)、ピエール・ラ・ミュール『小説メンデルスゾーン』(音楽之友社)、『赤い風車』(美術公論社)、アーウィン・ショー『ローマは光のなかに』(講談社文庫)、『乱れた大気』(マガジンハウス)、ジェーン・オースティン『エマ』(上・下巻、岩波文庫)などがある。
藤田 永祐(フジタ エイスケ)
1963年、東京大学文学部英文科卒業。1967年、同大学大学院英語英文学修士課程修了。現在、獨協大学名誉教授。著書に、『ディケンズ、フォースター、オースティン──いまに生きるイギリス小説』(春風社)、Essays on Dickens, Forster, Austen(春風社)。訳書に、イアン・ワット『小説の勃興』(南雲堂)、ノーマン・F. キャンター『聖なるきずな──ユダヤ人の歴史』(法政大学出版局)、『中世のカリスマたち』(法政大学出版局)。
※上記内容は本書刊行時のものです。 写真
謝辞
序文
1 ぼやけた年齢差── 一八五〇年以前のアメリカ社会
2 年齢階級の起源──医学と教育
3 年齢規範とスケジュール化── 一八九〇年代
4 年齢規範の強化── 一九〇〇年~一九二〇年
5 同輩仲間社会の出現
6 年齢相応の振る舞い── 一九〇〇年~一九三五年の文化
7 アメリカのポピュラー音楽にみられる年齢意識
8 過去四、五十年間の継続性と変化
結び
訳者あとがき
原注
索引
謝辞
序文
1 ぼやけた年齢差── 一八五〇年以前のアメリカ社会
2 年齢階級の起源──医学と教育
3 年齢規範とスケジュール化── 一八九〇年代
4 年齢規範の強化── 一九〇〇年~一九二〇年
5 同輩仲間社会の出現
6 年齢相応の振る舞い── 一九〇〇年~一九三五年の文化
7 アメリカのポピュラー音楽にみられる年齢意識
8 過去四、五十年間の継続性と変化
結び
訳者あとがき
原注
索引