変化の原理〈改装版〉
問題の形成と解決
四六判 / 246ページ / 上製 / 価格 3,190円 (消費税 290円)
ISBN978-4-588-18215-0 C1011 [2018年05月 刊行]
ISBN978-4-588-18215-0 C1011 [2018年05月 刊行]
人をいかに変化させるか。どのようにして人間の問題は生起し、持続したりまた解決にいたるのか。変化の現象一般に焦点を当て従来見過ごされてきたその種類や性質をも把握しつつ、具体的・実践的な事例を引用し問題の解決へと導き、学校、企業、地域、民族、国家といった社会のシステム一般をつらぬく変化の理論の構築を試みる。〈家族療法〉という心理療法上の新パラダイムを拓いたワツラウィックらの思考の原点を明確に示す。
P.ワツラウィック(ワツラウィック ポール)
(Paul Watzlawick)
オーストリア生まれ。家族療法理論の世界的指導者。米国生まれのプラグマティックな家族療法を理論好みのヨーロッパに伝えた点でも評価され、「構成主義」の主唱者のひとりとして心理療法界をリードした。邦訳に『希望の心理学』『変化の言語』『よいは悪い』などがある(法政大学出版局)。
J.H.ウィークランド(ウィークランド)
(John H. Weakland)
Mental Research Instituteの創設メンバーでG.ベイトソンとともに家族療法の出発点になった二重拘束理論を生んだ。本書刊行後に同じ著者たちと共同で論文「短期療法」を出版している。
R.フィッシュ(フィッシュ)
(Richard Fisch)
本書の基礎になったMRI短期療法プロジェクトのヘッド。治療の短期化に対する志向は一貫したものがあり、「短期療法」の命名は氏によると言われる。
長谷川 啓三(ハセガワ ケイゾウ)
東北大学大学院博士課程修了。教育学博士(臨床心理学)。現在、東北大学大学院教授。本書の著者ワツラウィックらに師事、家族療法、短期療法の理論と実践をわが国に紹介してきた。米国MRI研究所日本代表。日本家族心理学会理事。日本心理臨床学会理事。著訳書:『家族内パラドックス』(彩古書房)、『ソリューション・バンク』(金子書房)、ワツラウィック『希望の心理学』(法政大学出版局)、ド・シェイザー『解決志向の言語学』(監訳、同)、ほか。
※上記内容は本書刊行時のものです。まえがき (M・H・エリクソン)
序
第I部 持続と変化
1 理論的な見直し
2 実践的な見直し
第II部 問題形成
3 「同じことの繰返し」もしくは解決が問題になってしまう時
4 極端な問題軽視
5 ユートピア・シンドローム
6 パラドクス
第III部 問題解決
7 第二次変化
8 リフレイミング技法
9 変化の実践
10 変化の実践──実例検討
11 さらなる見通し
訳者あとがき
参考文献
索引
序
第I部 持続と変化
1 理論的な見直し
2 実践的な見直し
第II部 問題形成
3 「同じことの繰返し」もしくは解決が問題になってしまう時
4 極端な問題軽視
5 ユートピア・シンドローム
6 パラドクス
第III部 問題解決
7 第二次変化
8 リフレイミング技法
9 変化の実践
10 変化の実践──実例検討
11 さらなる見通し
訳者あとがき
参考文献
索引