和紙の歴史については多くの著述があるが、その原木である雁皮(ガンピ)、三椏(ミツマタ)、楮(コウゾ)という三種の植物について書かれたものは極めて少ない。本書は、紙が漉かれ始めた奈良時代以降から現代まで、これら原木の育成から伐採、皮剝ぎまでの工程を中心に、生産者たちの苦闘の歴史を描き、生産地の過疎化・高齢化、野生獣による被害の問題にもおよんで和紙の未来に警鐘を鳴らす。
有岡 利幸(アリオカ トシユキ)
1937年、岡山県に生まれる。1956年から1993年まで大阪営林局で国有林における森林の育成・経営計画業務などに従事、1993~2003年3月まで近畿大学総務部総務課に勤務。2003年より2009年まで(財)水利科学研究所客員研究員。1993年第38回林業技術賞受賞。
※上記内容は本書刊行時のものです。まえがき
第一章 高品質和紙を生む雁皮
第二章 雁皮紙を漉く村とその姿
第三章 耐久性抜群の和紙を生む三椏
第四章 局紙用三椏栽培の繁栄と衰退
第五章 三椏栽培と芳香ある美花の鑑賞
第六章 楮でつくる布
第七章 近世の楮紙郷と支配藩財政
第八章 楮栽培の普及と近年の衰退
参考文献
あとがき
第一章 高品質和紙を生む雁皮
第二章 雁皮紙を漉く村とその姿
第三章 耐久性抜群の和紙を生む三椏
第四章 局紙用三椏栽培の繁栄と衰退
第五章 三椏栽培と芳香ある美花の鑑賞
第六章 楮でつくる布
第七章 近世の楮紙郷と支配藩財政
第八章 楮栽培の普及と近年の衰退
参考文献
あとがき
書評掲載
「出版ニュース」(2018年10月下旬号)に紹介されました。
「出版ニュース」(2018年10月下旬号)に紹介されました。
「日本農業新聞」(2019年1月6日付)に紹介されました。