大学生の内定獲得
就活支援・家族・きょうだい・地元をめぐって 

梅崎 修:編著, 田澤 実:編著
A5判 / 186ページ / 並製 / 価格 3,080円 (消費税 280円) 
ISBN978-4-588-68608-5 C1037 [2019年02月 刊行]

内容紹介

現代日本の大学生たちは、就職市場でどのように内定を獲得しているのか? キャリア教育に携わる大学の教職員・実務者や学生自身の家族も含めた、就活に関わる支援者たちの関与に注目しつつ、日本全国の大学生のデータを多面的に分析する実証的研究。法政大学キャリアデザイン学部の教員と株式会社マイナビによる、産学連携調査プロジェクトの画期的な研究成果。企業人事関係者にも推奨。

著訳者プロフィール

梅崎 修(ウメザキ オサム)

大阪大学経済学研究科博士後期課程修了。法政大学キャリアデザイン学部教授。博士(経済学)。主な業績:『大学生の学びとキャリア──入学前から卒業後までの継続調査の分析』(共編著、法政大学出版局、2013年)、『教育効果の実証──キャリア形成における有効性』(共編著、日本評論社、2013年)。

田澤 実(タザワ ミノル)

中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。法政大学キャリアデザイン学部准教授。博士(心理学)。主な業績:『大学生の学びとキャリア──入学前から卒業後までの継続調査の分析』(共編著、法政大学出版局、2013年)、『詳解 大学生のキャリアガイダンス論──キャリア心理学に基づく理論と実践』(共著、金子書房、2012年)。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章 大学生の内定獲得に対するアプローチ
 1 はじめに
 2 本書の構成
 3 支援の現場に向けて
 4 本書を読み進める中での注意

第Ⅰ部 就職活動支援編

第1章 学生の就職意識はどのように変化したのか?
 1 問題の所在
 2 環境要因の変遷
 3 分析に使用するデータ
 4 学生の就職意識の変化
 5 結語

第2章 就職活動時における過去の回顧と未来の展望
 1 問題の所在
 2 方法
 3 結果と考察
 4 総合考察

第3章 SNSは内定獲得に役立つのか?
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 分析に使用するデータ
 4 実証分析
 5 結語

第4章 教員の就職活動へのかかわり方
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 分析に使用するデータ
 4 実証分析
 5 結語

第5章 大学院進学は内定獲得を促すか?
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 新規大学院卒労働市場とは
 4 分析に使用するデータ
 5 実証分析
 6 結語

第Ⅱ部 家族・きょうだい・地元編

第6章 就職活動中の親子関係
 1 問題の所在
 2 先行研究の整理
 3 理論的枠組みと本章の仮説
 4 量的調査
 5 考察
 6 結語

第7章 学生は親とのかかわりに満足しているのか?
 1 問題の所在
 2 方法
 3 結果と考察
 4 総合考察

第8章 地元志向が就職活動に与える影響
 1 問題の所在
 2 方法
 3 結果と考察
 4 総合考察

第9章 きょうだい出生順と地域移動の希望
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 方法
 4 分析結果
 5 考察
 6 結語

第10章 結婚観が方向づける学生の就職活動
 1 問題の所在
 2 先行研究
 3 分析に使用するデータ
 4 性別で見た結婚に対する希望
 5 就職活動への影響

結 語

あとがき
初出一覧
索 引

◉著 者
林絵美子(ハヤシ エミコ)【第1章】
法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。キャリアコンサルタント。主な業績:『教育効果の実証──キャリア形成における有効性』(共著、日本評論社、2013年)。

児美川孝一郎(コミカワ コウイチロウ)【第1章】
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。法政大学キャリアデザイン学部教授。主な業績:『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エディタス、2015年)。

柿澤寿信(カキザワ ヒサノブ)【第3章】
大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。大阪大学全学教育推進機構講師。主な業績:「転職時賃金決定における個別交渉の効果」(共著、『日本労働研究雑誌』No. 632、2013年)。

平尾智隆(ヒラオ トモタカ)【第4章・第5章】
立命館大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得退学。摂南大学経済学部准教授。主な業績:『教育効果の実証──キャリア形成における有効性』(共編著、日本評論社、2013年)。

斎藤嘉孝(サイトウ ヨシタカ)【第6章・第9章】
ペンシルベニア州立大学大学院博士課程修了。法政大学キャリアデザイン学部教授。主な業績:『親になれない親たち──子ども時代の原体験と、親発達の準備教育』(新曜社、2009年)。

湯川志保(ユカワ シホ)【第10章】
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了。帝京大学経済学部講師。主な業績:「結婚が家計の労働供給に与える影響」(『内閣府経済社会総合研究所 経済分析』第197号、2018年)。

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