叢書・ウニベルシタス 1135
資本はすべての人間を嫌悪する
ファシズムか革命か

四六判 / 262ページ / 上製 / 価格 3,520円 (消費税 320円) 
ISBN978-4-588-01135-1 C1310 [2021年11月 刊行]

内容紹介

われわれはいま、ネオファシスト、セクシスト、レイシストたちの時代を生きている。憎しみが民主主義を蝕み、法治国家と例外状態の境界が薄れゆく黙示録的世界において、新自由主義の根源にひそむ内戦の論理とわれわれはいかに闘うべきか。空虚な集合としての民衆ではなく新たな政治的主体へ、そして革命家へと生成するために、現代の資本主義機械とその支配装置を分析する。

著訳者プロフィール

マウリツィオ・ラッツァラート(ラッツァラート マウリツィオ)

(Maurizio Lazzarato)
1955年、イタリア生まれの社会学者、哲学者。現在、パリで非物質的労働、労働者の分裂、社会運動などについての研究を行なう。アントニオ・ネグリらの雑誌『マルチチュード』の創刊より編集委員を務め、アンテルミッタン(非常勤芸能従事者)やプレカリアート(不安定生活者)らの社会運動にも携わっている。日本語訳に『出来事のポリティクス』(洛北出版)、『〈借金人間〉製造工場』(作品社)、『記号と機械』(共和国)、『戦争と資本』(エリック・アリエズとの共著、作品社)などがある。

杉村 昌昭(スギムラ マサアキ)

1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻。著書に『資本主義と横断性』(インパクト出版会)、『分裂共生論』(人文書院)、訳書にガタリ『分子革命』『精神と記号』(以上、法政大学出版局)、『三つのエコロジー』(平凡社ライブラリー)、『闘走機械』(松籟社)、『カフカの夢分析』『精神病院と社会のはざまで』(以上、水声社)、『人はなぜ記号に従属するのか』『エコゾフィーとは何か』(以上、青土社)、ガタリ/ドゥルーズ『政治と精神分析』(法政大学出版局)、ガタリ/ネグリ『自由の新たな空間』(世界書院)、ガタリ/ロルニク『ミクロ政治学』(共訳、法政大学出版局)、ドス『ドゥルーズとガタリ』(河出書房新社)、ラッツァラート『記号と機械』(共訳、共和国)、『〈借金人間〉製造工場』(作品社)、アリエズ/ラッツァラート『戦争と資本』(共訳、作品社)などがある。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序論──黙示録の時代

第一章 資本は戦争を仕掛ける
ピノチェトからボルソナロへ(回帰)
貧者の金融化
新しいファシズム
ファシストと経済
植民地レイシズムの変化型としての現代のレイシズム
資産家の政治的離脱
戦争と流通
流通と金融
冷戦以後の軍事と戦争
「権力」の概念における「平和化」
現代の権力
生政治と資本──問題はいかなる生なのかということだ
戦略的思考の消滅

第二章 技術機械と戦争機械
社会機械か戦争機械か
覇権主義的戦争機械
ファノンとラジオ
サイバネティクスと戦争
機械の理論
マルクスと機械・科学・自然の三重権力
機械の系譜学
戦争機械
機械と反逆能力
オートメーションと決定
労働の組織化における戦争機械と技術機械
主体性の吸血鬼
ニヒリズムの起源と源泉としての企業
非人称化か階級戦争か?

第三章 革命家への生成と革命
革命は十九世紀にはじめて世界的になった
世界内戦か世界革命か?
支配的諸関係総体の革命
二つの革命戦略
従 属
労 働
組織の自律化
植民地化された人々における党とは何か
弁証法の批判
労働運動
ポストコロニアル理論における革命の排除
革命と再結合すること

訳者あとがき

関連書籍

『分子革命』
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『ミクロ政治学』
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『精神分析と横断性〈新装版〉』
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