ピエール・セルナ(セルナ ピエール)
ピエール・セルナ(Pierre SERNA)
1963年南仏カストル生まれ。パリ第一大学パンテオン=ソルボンヌ校教授。フランス革命史研究所元所長であり、現在、国際フランス革命史委員会委員長、フランス大学学士院(IUF)のシニア・メンバー、ならびに東京大学付属東京カレッジの客員教授。故ミシェル・ヴォヴェルの指導下で書いたパリ第一大学博士論文(Antonelle. Aristocrate révolutionnaire. 1747–1817, Paris, Félin, 1997)でプロヴァンス歴史大賞を受賞。多くの著書・編著書があるが、主著に「極中道extrême centre」という新たな観点で革命期・帝政期を分析したLa République des girouettes. 1789–1815 et au-delà. Une anomalie politique française, la France de l’extrême centre (Seyssel, Champ Vallon, 2005)がある。
楠田 悠貴(クスダ ユウキ)
楠田 悠貴(クスダ ユウキ)
1990年岡山県生まれ。立命館大学嘱託講師。東京大学大学院修士課程を修了後、フランス社会科学高等研究院修士課程、パリ第一大学大学院博士課程に留学。日本学術振興会特別研究員、日仏財団訪問研究員、大阪公立大学研究員等を経て現職。専門はフランス革命期・ナポレオン統治期の政治史、政治文化史。主な論文:「ルイ16世裁判再考」(山﨑耕一・松浦義弘編『東アジアから見たフランス革命』風間書房所収)、訳書:M.ラポート『ナポレオン戦争』(白水社)ほか。
三澤 慶展(ミサワ ヨシノブ)
三澤 慶展(ミサワ ヨシノブ)
1991年静岡県生まれ。パリ在住の翻訳家。パリ第三大学ソルボンヌ=ヌーヴェル校大学院通訳翻訳高等学院(ESIT)講師。フランス政府給費留学生として同校に留学し、翻訳科修士号を取得。2016年から独立行政法人や国際機関の翻訳など、フランス語、英語、日本語の実務翻訳家として活動している。
山本 佳生(ヤマモト ヨシオ)
山本 佳生(ヤマモト ヨシオ)
1993年大阪府生まれ。パリ第三大学ソルボンヌ・ヌーヴェル博士課程修了。博士(文学)。早稲田大学および武蔵野美術大学非常勤講師。専門はM.ド・モンテーニュ『エセー』とルネサンス期のレトリック。主な論文:「モンテーニュにおける説得の技法」(『関西フランス語フランス文学』第30号)。共訳書:R.メサック『探偵小説の考古学』(国書刊行会)ほか。
はじめに 馬、御者、女、獣医──革命史の新たなフィールド
第1部 啓蒙期の動物観という問題
第1章 動物が感覚と知能を持っているという考え
第2章 デカルトの亡霊
第3章 歴史と地理の援用、あるいはヨーロッパ文明における批判的環境保護史の萌芽
第4章 狩猟、あるいは人間による略奪
第2部 革命のせいなのか?
第5章 汚れた邪悪な奴ら──子供、肉屋、革命家
第6章 カトリックの動物観
第3部 動物保護のための市民的道徳
第7章 動物の苦痛に直面する共和主義的習俗の文明
第8章 何の権利があって動物を食べるのか? 菜食主義的問いの芽生え
第9章 このコンクールに共和主義者はいるのか? サラヴィルあるいは「人間」保護の緊急性
おわりに
訳者あとがき
原 注
文献目録