〈大橋家文書〉の研究
近世・近代将棋資料

四六判 / 254ページ / 上製 / 価格 3,850円 (消費税 350円) 
ISBN978-4-588-30053-0 C1021 [2021年07月 刊行]

内容紹介

将棋宗家〈大橋家〉に遺された膨大な資料を読み込み、十二代にわたる大橋家の成立と初代宗桂の出自、江戸への移住と拝領地をめぐるエピソード、寺社奉行支配下での義務と責任、家康の代に始まる「御城将棋」の実態とその形骸化などを考察。「将棋所」なるものは存在したのか、大橋家は何によって生計を立てていたのかなど、数々の謎に迫るとともに、将棋指しの日常生活や交友関係にもおよぶ「資料で読む近世・近代将棋史」。

著訳者プロフィール

増川 宏一(マスカワ コウイチ)

1930年長崎市に生まれる。旧制甲南高等学校卒業。以来、将棋史および盤上遊戯史を研究。
大英博物館リーディングルーム・メンバー、国際チェス史研究グループ会員、チェス史研究支援財団名誉会員、チェス・コレクターズ・インターナショナル会員、遊戯史学会会長、日本将棋連盟将棋歴史文化アドバイザー。第17回将棋ペンクラブ大賞特別賞、第21回大山康晴賞受賞。
著書に、『賭博の日本史』『碁打ち・将棋指しの江戸』『碁打ち・将棋指しの誕生』『将棋の起源』『盤上遊戯の世界史』『日本遊戯史』『日本遊戯思想史』『将棋の歴史』『遊戯の起源』『江戸の目明かし』(以上、平凡社)、『将棋I・II』『盤上遊戯』『賭博I・II・III』『碁』『さいころ』『すごろくI・II』『合わせもの』『チェス』『遊戯I・II』(以上、法政大学出版局)、『将棋の駒はなぜ40枚か』(集英社)、『ゲームの博物誌』(JICC出版局)、『将軍家「将棋指南役」』(洋泉社)、『小さな藩の奇跡』(KADOKAWA)など。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  刊行に寄せて(大橋家末裔 井岡伸行)
  はじめに

第一章 将棋の家業
  1 宗桂登場
  2 寄附書、法名など
  3 宗桂と本因坊の対局
  4 将棋家の成立
  5 江戸への移住

第二章 寺社奉行の支配
  1 義務と責任
  2 雑多な届書、願書
  3 公用の届書、願書
  4 〈大橋家文書〉の嘘
  5 詰将棋献上
  6 将棋所

第三章 御城将棋
  1 初期の御城将棋(一)
  2 初期の御城将棋(二)
  3 後代の御城将棋
  4 御城対局の形骸化
  5 お好み対局

第四章 幾つかの新事実
  1 奥御用
  2 拝領地の利用
  3 家守と新長屋
  4 九代目宗桂の日常生活
  5 段位と賭将棋禁止
  6 天野宗歩と幕末の隆盛

第五章 将棋家の消滅
  1 「公用控拾九番」
  2 「公用控廿番」と維新直後
  3 門人と区務所
  4 宗金の動向
  5 後継者へ

  おわりに
  あとがき
  参考文献
  人名索引

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