サピエンティア 68
生きた労働への闘い
沖縄共同体の限界を問う
ISBN978-4-588-60368-6 C3321 [2023年06月 刊行]
ウェンディ・マツムラ(マツムラ ウェンディ)
ウェンディ・マツムラ
(Wendy Matsumura)
ニューヨーク大学歴史学部博士課程修了。専攻は近代日本史。現在カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UC San Diego),歴史学部准教授。論文に “Postwar Reconfigurations of the US Empire and Global Military Occupation” (Journal of Historical Sociology); “Uneven Development, Non-synchronicity and the Poetics of Relation in Interwar Yaeyama” (Radical History Review); “Rethinking Japanese Fascism from the Politics of the Household” (Marxism 21) など。
増渕 あさ子(マスブチ アサコ)
増渕 あさ子 同志社大学政策学部助教。トロント大学東アジア研究学科博士課程修了。Ph. D. (East Asian Studies)
主な業績:“Nursing the U.S. Occupation: Okinawan Public Health Nurses in U.S.-Occupied Okinawa.” In Pedro Lacobelli and Hiroko Matsuda, eds. Beyond American occupation: Race and Agency in Okinawa, 1945-2015. Lexington Books (Rowman and Littlefiled), 2017; “Stamping Out the ‘Nation-Ruining Disease’: Anti-Tuberculosis Campaigns in US-Occupied Okinawa”, Social History of Medicine, Vol. 34, Issues 4, November 2021; 「公衆衛生看護婦の経験から考える沖縄の戦争と占領」『社会事業史研究』Vol. 61,2022年ほか。
古波藏 契(コハグラ ケイ)
古波藏 契 明治学院大学社会学部付属研究所研究員,歴史家・地域政策コンサルタント。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程修了。博士(現代アジア研究)。
主な業績:前田勇樹・古波藏契・秋山道宏共編著『つながる沖縄近現代史』ボーダーインク,2021年,「基地社会の形成と変容――沖縄占領体制とその遺産」石原俊ほか編著『総力戦・帝国崩壊・占領(戦争と社会 第3巻)』岩波書店,2022年ほか。
森 亜紀子(モリ アキコ)
森 亜紀子 同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター嘱託研究員,土庄町地域おこし協力隊。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。
主な業績:「〈南洋群島〉という社会空間の生成――沖縄出身南洋教育世代の台頭と帝国のヒエラルキー」『歴史学研究』1024号,2022年,「切り落とされてきた場所・出来事から考える――呉・沖縄・南洋群島を糸口に」高雄きくえ編『広島 被爆都市からあいだの都市へ――「ジェンダー×植民地主義 交差点としてのヒロシマ」連続講座論考集』インパクト出版会,2022年ほか。
冨山 一郎(トミヤマ イチロウ)
冨山 一郎 同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『近代日本と「沖縄人」』日本経済評論社,1990年,『戦場の記憶』日本経済評論社,1995年,『暴力の予感』岩波書店,2002年,『流着の思想』インパクト出版会,2013年,『始まりの知』法政大学出版局,2018年。
※上記内容は本書刊行時のものです。謝辞
序章
第1章 沖縄県の誕生と差異の創出
第2章 「出来事」として読む宮古島の人頭税廃止運動
第3章 慣習の改良、女性労働の変革
第4章 沖縄における砂糖プランテーションの不可能性
第5章 不均衡な発展と経済ナショナリズムの拒絶:「ソテツ地獄」の沖縄で
終章 生きた労働と「沖縄共同体」の限界
引用文献
翻訳によせて:本書の四つの切断について 冨山一郎
索引
書評掲載
「沖縄タイムス」(2023年09月09日付/照屋信治氏・評)に紹介されました。
「図書新聞」(2023年12月09日号/並松信久氏・評)に紹介されました。
「みすず書房 読書アンケート 2023: 識者が選んだ、この一年の本」(2024年02月16日発行/榎本空氏・評)に紹介されました。