叢書・ウニベルシタス 1122
肥満男子の身体表象
アウグスティヌスからベーブ・ルースまで
ISBN978-4-588-01122-1 C1330 [2020年09月 刊行]
サンダー・L・ギルマン(ギルマン サンダー)
(Sander L. Gilman)
1944年生まれ。専門は医学史、ユダヤ文化史。邦訳された著作に、『病気と表象――狂気からエイズにいたる病のイメージ』(本橋哲也訳、ありな書房、1996年)、『健康と病――差異のイメージ』(高山宏訳、ありな書房、1996年)、『ユダヤ人の身体』(管啓次郎訳、青土社、1997年)、『ニーチェとパロディ』(富山太佳夫・永富久美訳、青土社、1997年)、『「性」の表象』(大瀧啓裕訳、青土社、1997年)、『フロイト・人種・ジェンダー』(鈴木淑美訳、青土社、1997年)、『「頭の良いユダヤ人」はいかにつくられたか』(佐川和茂・佐川愛子訳、三交社、2000年)がある。
小川 公代(オガワ キミヨ)
グラスゴー大学英文学科博士課程修了。Ph.D. 現在、上智大学外国語学部教授。専門は18世紀イギリス文学、ロマン主義文学、および医学史。主な論文に、‘“Roaming fancy” and Imagination: Gothic Force in Austen’s Northanger Abbey and Keats’s Isabella’ 『英文学研究』(第92巻、2016年)、共(編)著に、“Cross-Channel Discourses of Sensibility,” British Romanticism in European Perspective (S. Clark and T. Connolly ed., Palgrave Macmillan, 2015)、“Nogami Yaeko’s Adaptations of Austen Novels: Allegorizing Women’s Bodies,” British Romanticism in Asia (Alex Watson and Laurence Williams ed., Palgrave Macmillan, 2019)、『文学とアダプテーション』(小川公代、村田真一、吉村和明共編、春風社、2017年)、Johnson in Japan (Kimiyo Ogawa and Mika Suzuki ed., Bucknell University Press, 2020)、主な訳書にシャーロット・ジョーンズ『エアスイミング』(幻戯書房、2018年)など。
小澤 央(オザワ ヒサシ)
ロンドン大学キングズ・カレッジ英語英文学科博士課程修了。Ph.D. 現在、明治大学商学部准教授。専門は英文学、ユートピア。主な論文に“John and Ishi, ‘Savage’ Visitors to ‘Civilization’: A Reconsideration of Aldous Huxley’s Brave New World, Imperialism and Anthropology”(Aldous Huxley Annual Vol. 12/13、2014年)、「南方熊楠とH. G. ウェルズ――19世紀末の「科学」をめぐる試論」(『ヴィクトリア朝文化研究』第16号、2018年)、“‘Something Seemed to Be Lacking in Her’: The Maternal and the Feminine in Aldous Huxley’s Point Counter Point”(Aldous Huxley Annual Vol. 17/18、2019年)など、主な訳書にフレドリック・ジェイムソン他『アメリカのユートピア―二重権力と国民皆兵制』(共訳、書肆心水、2018年)など。
※上記内容は本書刊行時のものです。序論 肥満は男の問題である
第一章 西洋文化史における肥満男子
第二章 肥満男子の文学と肥満男子を書くこと
第三章 最初の患者──『フォルスタッフ』
第四章 いかにして肥満探偵は思考するか(そして肥満悪人は行動するか)
第五章 肥満の野球選手、肥満男の身体
結論 肥満男子の未来に切り込む
注
訳者解説──肥満というスティグマを覆す
索引
書評掲載
京都大学生協の書評誌「綴葉」(No.393・2020年12月号)に紹介されました。
「図書新聞」(2021年3月13日号/碇陽子氏・評)に紹介されました。