フレデリック・フォックス・カートライト(カートライト フレデリック フォックス)
(Frederick Fox Cartwright)
1909-2001年。ロンドンのキングス・カレッジで医学を学び、その後、麻酔科医としてキングス・カレッジ病院に勤務。退職までの間に、同病院麻酔科部長、キングス・カレッジ評議員、同医史学科主任、王立医学協会医史学部長、同名誉会員などの要職を歴任。なお、英国医史学会会長に選任されたが、病気のため辞退している。麻酔科医としての専門書のほか、『イギリスにおける麻酔の先駆者達』、『ジョセフ・リスター』、『近代外科学の発展』、『医学の社会史』などの著書がある。
倉俣 トーマス旭(クラマタ トーマス アキラ)
1930年、神奈川県鎌倉市に生まれる。1954年、横浜医科大学(現・横浜市立大学医学部)卒業。1959年、ニューヨーク大学大学院耳鼻咽喉科専門医課程修了。同大学インストラクターを勤める。1961年、米国軍医として召集、陸軍軍医少佐。1965年、カリフォルニア州コヴィナ市に耳鼻咽喉科医院を開業。同地にて逝去。著書に『奴隷船船長の讃美歌 アメージング・グレース』(神奈川新聞社、2005年)、共訳書にゴードン『世界病気博物誌』(1991年)、同『歴史は病気でつくられる』(1997年)、同『歴史は患者でつくられる』(1999年)、同『歴史はSEXでつくられる』(以上、時空出版、2002年)、ランドル『ポーツマス会議の人々』(原書房、2002年)がある。
小林 武夫(コバヤシ タケオ)
1932年、静岡県浜松市に生まれる。豊橋時習館高校を経て、1959年、東京大学医学部卒業。耳鼻咽喉科学専攻。ニューヨーク大学病院レジデント、東京大学耳鼻咽喉科助教授、JR東京綜合病院部長、東京藝術大学音楽学部講師、国立障害者リハビリテーションセンター学院講師、聖徳大学音楽学部講師などを経て、帝京大学客員教授。サー・チャールズ・ベル・ソサエティ会員、アメリカ喉頭科学会外国人会員。著書に『主治医のアドバイス27章』(共著、交通新聞社、1992年)、『喉もと過ぎた鼻白む耳障りなはなし』(メディカルカルチュア、1994年)、『疫病の時代』(共著、大修館書店、1999年)、『顔面神経障害(Client 21)』(共著、中山書店、2001年)、『耳科学』(共著、中公新書、2001年)、共訳書にダレーヌ『外科学の歴史』(白水社、1988年)、ゴードン『世界病気博物誌』(1991年)、同『歴史は病気でつくられる』(1997年)、同『歴史は患者でつくられる』(1999年)、同『歴史はSEXでつくられる』(以上、時空出版、2002年)、デイヴィス/ヤーン『ヴォイス・ケア・ブック』(音楽之友社、2017年)などがある。
※上記内容は本書刊行時のものです。序 言
第一章 古代における病気
第二章 黒死病
第三章 梅毒のミステリー
第四章 ナポレオン将軍と発疹チフス将軍
第五章 伝染病のインパクト
第六章 病気とアフリカ探検
第七章 ヴィクトリア女王とロシア君主制の崩壊
第八章 群衆暗示
第九章 人造災害──現在と未来
医学史家からみた未来──日本語版に寄せて
訳者あとがき
参考文献