1919年2月9日、大原孫三郎によって創立された大原社会問題研究所は、社会問題・労働問題の調査研究のみならず、国内外の図書・資料収集、各種年鑑・紀要・叢書の編集刊行、シンポジウム・セミナーの開催、国際交流といった幅広い活動を展開してきた。創立100周年を迎え、環境・格差・ジェンダー・エスニシティなど現代の諸課題への取り組みもますます注目を集める研究所の歴史をふりかえる。
法政大学大原社会問題研究所(ホウセイダイガクオオハラシャカイモンダイケンキュウショ)
※上記内容は本書刊行時のものです。
序章 研究所創立前史
一 大原孫三郎
(1)大原孫三郎と石井十次
(2)財団法人石井記念愛染園と救済事業研究室
(3)研究所設立準備
二 高野岩三郎
(1)高野岩三郎と社会政策学会
(2)高野と同人たち
三 米騒動と社会問題調査機関の設立
(1)米騒動のインパクト
(2)社会問題調査機関の設立
第一部 大阪時代 一九一九~一九三六
第一章 創立期の大原社会問題研究所
一 大原社会問題研究所の創立
(1)大原社会問題研究所と大原救済事業研究所の創立
(2)両研究所の合併
二 高野岩三郎の所長就任
(1)国際労働会議代表事件と高野の東大辞職
(2)森戸事件と大原社会問題研究所
(3)機構改革と高野の所長就任
三 研究所の竣工と事業の開始
(1)開所式
(2)『日本労働年鑑』等の刊行
(3)一九二〇年のその他事業
(4)一九二一年の事業展開
第二章 財団法人大原社会問題研究所の活動
一 一九二二年の財団法人化
(1)財団法人大原社会問題研究所
(2)河上、長谷川両氏の入所問題と助手の辞職
(3)財団法人化の意義
二 本格的事業の展開
(1)『大原社会問題研究所雑誌』第一号の発刊と関東大震災
(2)一九二四年の活動
(3)一九二五年の活動
(4)高野所長第三回渡欧前後
三「存廃問題」の発端
(1)マルクス全集刊行計画
(2)いわゆる「存廃問題」
(3)一九二九年の研究所
四 一九三〇年代の研究所
(1)高野所長の発病と調査の進展
(2)月次講演会の開催
(3)談話会の開催
(4)研究生制度の創設
(5)社会統計学院の創設と各種講習会
第二部 東京移転と法政大学との合併 一九三七~一九八五
第三章 研究所の東京移転
一 東京移転に向けて
(1)研究所存廃問題をめぐる交渉の再開
(2)東京移転へ
二 東京柏木での大原社会問題研究所
(1)東京移転後の一年
(2)東京での事業展開
(3)太平洋戦争下の研究所
三 敗戦直後の大原社会問題研究所
(1)政経ビルの新事務所
(2)研究所事業の再開
(3)高野岩三郎の死去
第四章 法政大学との合併
一 財団法人法政大学大原社会問題研究所の設立
(1)法政大学大原社会問題研究所
(2)財団法人化
(3)新事業と大学院棟への移転
二 財団法人法政大学大原社会問題研究所の事業展開
(1)研究所人事と資料整理
(2)創立五〇周年と研究活動の広がり
(3)創立六〇周年記念事業
三 財団法人法政大学大原社会問題研究所の解散
(1)二度の移転
(2)組織改革
(3)人事面の変化
(4)新たな活動の展開
第三部 多摩キャンパス時代 一九八六~二〇一九
第五章 多摩移転と研究活動の広がり
一 多摩移転後の活動
(1)向坂文庫とパソコン導入
(2)国際交流の進展と国際労働問題シンポジウム
(3)調査・研究と研究所刊行物
(4)創立八〇周年記念事業
(5)規程の改定と研究所人事
二 二〇〇〇年代の研究所
(1)研究・調査活動
(2)インターネットを通じた情報公開
(3)「開かれた研究所」にむけて
(4)専門図書館・文書館としての活動
(5)人事
第六章 研究所の現在
一 研究所組織と記念事業
(1)研究員体制の刷新
(2)創立九〇周年記念事業
(3)『日本労働年鑑』第八〇集刊行記念事業
(4)社会・労働関係資料センター連絡協議会第三〇回総会記念シンポジウム
二 環境アーカイブズの統合(二〇一三年)
(1)サステイナビリティ研究教育機構「環境アーカイブズプロジェクト」の発足
(2)環境アーカイブズの移管問題
(3)大原社会問題研究所環境アーカイブズの活動
三 国際的な研究交流の進展
(1)国際会議
(2)国際交流講演会・国際公開シンポジウム
(3)労働史研究機関国際協会(IALHI)などへの参加
四 研究所の諸活動
(1)東日本大震災とその影響
(2)二〇一五年度までの新たな取り組み
(3)第四次中期計画(二〇一六年度~二〇二〇年度)とその後の活動
(4)研究活動
終章 一〇〇周年記念事業と研究所のこれから
一 一〇〇周年記念事業
(1)一〇〇周年記念サイトの開設
(2)一〇〇周年記念展示
(3)特集「大原社会問題研究所の創設──一〇〇年前の社会問題」
(4)創立一〇〇周年記念シンポジウムの開催
(5)春季総合研究会「経済学部の成立と日本の学知」の協賛
(6)社会政策学会第一三九回大会の開催
(7)ILO・大原社会問題研究所創立一〇〇周年記念国際労働問題シンポジウム
(8)復刻事業
二 研究所のこれから
法政大学大原社会問題研究所所員名簿
大原社会問題研究所出版目録
大原社会問題研究所100年の歩み
一 大原孫三郎
(1)大原孫三郎と石井十次
(2)財団法人石井記念愛染園と救済事業研究室
(3)研究所設立準備
二 高野岩三郎
(1)高野岩三郎と社会政策学会
(2)高野と同人たち
三 米騒動と社会問題調査機関の設立
(1)米騒動のインパクト
(2)社会問題調査機関の設立
第一部 大阪時代 一九一九~一九三六
第一章 創立期の大原社会問題研究所
一 大原社会問題研究所の創立
(1)大原社会問題研究所と大原救済事業研究所の創立
(2)両研究所の合併
二 高野岩三郎の所長就任
(1)国際労働会議代表事件と高野の東大辞職
(2)森戸事件と大原社会問題研究所
(3)機構改革と高野の所長就任
三 研究所の竣工と事業の開始
(1)開所式
(2)『日本労働年鑑』等の刊行
(3)一九二〇年のその他事業
(4)一九二一年の事業展開
第二章 財団法人大原社会問題研究所の活動
一 一九二二年の財団法人化
(1)財団法人大原社会問題研究所
(2)河上、長谷川両氏の入所問題と助手の辞職
(3)財団法人化の意義
二 本格的事業の展開
(1)『大原社会問題研究所雑誌』第一号の発刊と関東大震災
(2)一九二四年の活動
(3)一九二五年の活動
(4)高野所長第三回渡欧前後
三「存廃問題」の発端
(1)マルクス全集刊行計画
(2)いわゆる「存廃問題」
(3)一九二九年の研究所
四 一九三〇年代の研究所
(1)高野所長の発病と調査の進展
(2)月次講演会の開催
(3)談話会の開催
(4)研究生制度の創設
(5)社会統計学院の創設と各種講習会
第二部 東京移転と法政大学との合併 一九三七~一九八五
第三章 研究所の東京移転
一 東京移転に向けて
(1)研究所存廃問題をめぐる交渉の再開
(2)東京移転へ
二 東京柏木での大原社会問題研究所
(1)東京移転後の一年
(2)東京での事業展開
(3)太平洋戦争下の研究所
三 敗戦直後の大原社会問題研究所
(1)政経ビルの新事務所
(2)研究所事業の再開
(3)高野岩三郎の死去
第四章 法政大学との合併
一 財団法人法政大学大原社会問題研究所の設立
(1)法政大学大原社会問題研究所
(2)財団法人化
(3)新事業と大学院棟への移転
二 財団法人法政大学大原社会問題研究所の事業展開
(1)研究所人事と資料整理
(2)創立五〇周年と研究活動の広がり
(3)創立六〇周年記念事業
三 財団法人法政大学大原社会問題研究所の解散
(1)二度の移転
(2)組織改革
(3)人事面の変化
(4)新たな活動の展開
第三部 多摩キャンパス時代 一九八六~二〇一九
第五章 多摩移転と研究活動の広がり
一 多摩移転後の活動
(1)向坂文庫とパソコン導入
(2)国際交流の進展と国際労働問題シンポジウム
(3)調査・研究と研究所刊行物
(4)創立八〇周年記念事業
(5)規程の改定と研究所人事
二 二〇〇〇年代の研究所
(1)研究・調査活動
(2)インターネットを通じた情報公開
(3)「開かれた研究所」にむけて
(4)専門図書館・文書館としての活動
(5)人事
第六章 研究所の現在
一 研究所組織と記念事業
(1)研究員体制の刷新
(2)創立九〇周年記念事業
(3)『日本労働年鑑』第八〇集刊行記念事業
(4)社会・労働関係資料センター連絡協議会第三〇回総会記念シンポジウム
二 環境アーカイブズの統合(二〇一三年)
(1)サステイナビリティ研究教育機構「環境アーカイブズプロジェクト」の発足
(2)環境アーカイブズの移管問題
(3)大原社会問題研究所環境アーカイブズの活動
三 国際的な研究交流の進展
(1)国際会議
(2)国際交流講演会・国際公開シンポジウム
(3)労働史研究機関国際協会(IALHI)などへの参加
四 研究所の諸活動
(1)東日本大震災とその影響
(2)二〇一五年度までの新たな取り組み
(3)第四次中期計画(二〇一六年度~二〇二〇年度)とその後の活動
(4)研究活動
終章 一〇〇周年記念事業と研究所のこれから
一 一〇〇周年記念事業
(1)一〇〇周年記念サイトの開設
(2)一〇〇周年記念展示
(3)特集「大原社会問題研究所の創設──一〇〇年前の社会問題」
(4)創立一〇〇周年記念シンポジウムの開催
(5)春季総合研究会「経済学部の成立と日本の学知」の協賛
(6)社会政策学会第一三九回大会の開催
(7)ILO・大原社会問題研究所創立一〇〇周年記念国際労働問題シンポジウム
(8)復刻事業
二 研究所のこれから
法政大学大原社会問題研究所所員名簿
大原社会問題研究所出版目録
大原社会問題研究所100年の歩み
書評掲載
「朝日新聞」(2020年5月30日付/情報フォルダー)に紹介されました。
「日本歴史」(2021年8月、vol.879、2021年07月20日発行/玉井金五氏・評)に紹介されました。