叢書・ウニベルシタス 1045
実在論を立て直す
ISBN978-4-588-01045-3 C1310 [2016年06月 刊行]
ヒューバート・ドレイファス(ドレイファス ヒューバート)
(Hubert Dreyfus)
カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。邦訳された著書に『インターネットについて――哲学的考察』(石原孝二訳、産業図書)、『世界内存在――『存在と時間』における日常性の解釈学』(門脇俊介監訳、産業図書)、『コンピュータには何ができないか――哲学的人工知能批判』(黒崎政男・村若修訳、産業図書)、『ミシェル・フーコー――構造主義と解釈学を超えて』(共著、山形賴洋ほか訳、筑摩書房)など。
チャールズ・テイラー(テイラー チャールズ)
(Charles Taylor)
マギル大学名誉教授。邦訳された著書に『近代――想像された社会の系譜』(上野成利訳、岩波書店)、『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』(下川潔・桜井徹・田中智彦訳、名古屋大学出版会)、『今日の宗教の諸相』(伊藤邦武・佐々木崇・三宅岳史訳、岩波書店)、『ヘーゲルと近代社会』(渡辺義雄訳、岩波書店)、『マルチカルチュラリズム』(共著、佐々木毅・辻康夫・向山恭一訳、岩波書店)など。2008年度京都賞受賞。
村田 純一(ムラタ ジュンイチ)
1948年生まれ。専門:現象学・科学哲学。立正大学文学部教授。主な著作に『技術の哲学』(岩波書店、2009年)、『色彩の哲学』(岩波書店、2002年)、『知覚と生活世界――知の現象学的理論』(東京大学出版会、1995年)など。
染谷 昌義(ソメヤ マサヨシ)
1970年生まれ。専門:知覚と行為の哲学・環境の哲学。高千穂大学人間科学部准教授。主な著作に『知の生態学的転回 第1巻 身体――環境とのエンカウンター』(共著、東京大学出版会、2013年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)、『環境のオントロジー』(共著、春秋社、2008年)、翻訳にヤン・エルスター『合理性を圧倒する感情』(勁草書房、2008年)など。
植村 玄輝(ウエムラ ゲンキ)
1980年生まれ。専門:フッサールおよび初期現象学。立正大学人文科学研究所研究員。主な著作に『真理・存在・意識――フッサールの『論理学研究』を読む』(知泉書館より近刊予定)、「現象学的実在論と感覚の関係説」(『現象学年報』第31号、2015年)、「フッサールの反心理主義批判」(『哲學』第66号、2015年)、翻訳にT・E・タフコ編著『アリストテレス的現代形而上学』(共訳、春秋社、2015年)など。
宮原 克典(ミヤハラ カツノリ)
1982年生まれ。専門:現象学・心の哲学。ハーヴァード大学Fellow in Philosophy(日本学術振興会海外特別研究員)/東京大学学術研究員。主な著作に『知の生態学的転回 第1巻身体――環境とのエンカウンター』(共著、東京大学出版会、2013年)、“Perceiving other agents: Passive experience for seeing the other body as the other’s body”(『現象学年報』第31号、2015年)、翻訳にジョナサン・コール『スティル・ライヴズ――脊髄損傷と共に生きる人々の物語』(共訳、法政大学出版局、2013年)、ショーン・ギャラガー、ダン・ザハヴィ『現象学的な心―心の哲学と認知科学入門』(共訳、勁草書房、2011年)など。
※上記内容は本書刊行時のものです。第一章 わたしたちをとらえて離さない描像
第二章 媒介主義の描像から逃れる
第三章 信念の確認
第四章 接触説──前概念的なものの場所
第五章 身体化された理解
第六章 地平の融合
第七章 立て直された実在論
第八章 多元的な実在論
監訳者あとがき
索引