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『溝口健二論 映画の美学と政治学』の著者、木下千花先生が、芸術選奨文部科学大臣新人賞(部門・評論等)を受賞されました

溝口健二論 映画の美学と政治学』の著者、木下千花先生が、このたび平成28年度(第67回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(部門・評論等)を受賞されました。

【贈賞理由】
映画監督・溝口健二は、日本のみならず世界に知られた映画作家であり、これまで数多くの作家論や作品論、評伝などが執筆されてきた。木下千花氏は、そうした従来の研究や評論の蓄積を逐一精査しながら、映画史、美学、政治学、テクスト論、ジェンダー論など多角的な視点を交差させて考察することで、溝口健二の映画における「現代映画」としての新たな相貌を浮き彫りにする。その複数の視座から捉えた精彩に富んだ論考は、「映画とは何か」という問いかけを促すと同時に、日本映画史の再検証にもつながる刺激的な試みである。

この賞は、芸術各分野において、優れた業績を挙げた者又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞を贈ることによって芸術活動の奨励と振興に資するものです。

詳しくは、以下の文化庁のホームページをご覧ください。

「平成28年度(第67回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について」

「平成28年度(第67回)芸術選奨の受賞者一覧、贈賞理由及び選考経過について」