〈書物復権〉共同復刊、第23回を数える2019年は新たに創元社が加わり、11社(岩波書店、紀伊國屋書店、青土社、創元社、東京大学出版会、白水社、法政大学出版局、みすず書房、未來社、吉川弘文館、勁草書房)で実施いたします。復刊候補書として、計143点150冊があがりました。
復刊リクエストは下記のサイトからおこなえます。
紀伊國屋書店のリクエストサイトはこちら
https://www.kinokuniya.co.jp/c/fukken2019/
復刊ドットコムのリクエストサイトはこちら
https://www.fukkan.com/list/rsearch/?tagid=10237
小局の復刊候補は下記の書籍です。
『文化の場所〈新装版〉』
H.K.バーバ/本橋哲也、正木恒夫、外岡尚美、阪本留美訳
初版年2005年・最終重版年2012年/四六/490頁/予価(本体5300円+税)
周縁化された〈他者〉や、抑圧されたマイノリティの声を歴史からすくいとる作業としてのポストコロニアリズムに必須の戦略と指針を示すバーバの主著。
『承認をめぐる闘争〈増補版〉』
アクセル・ホネット/山本啓、直江清隆訳
初版年2014年・最終重版年2014年/四六/354頁/予価(本体3600円+税)
愛、法(権利)、尊重という三つの承認形式に基づく初期ヘーゲルの思考を援用し、ハーバマスのコミュニケーション論を批判的に展開させ、新たな批判理論の地平を目指す。
『文明化の過程 上 〈改装版〉』
ノルベルト・エリアス/赤井彗爾、中村元保、吉田正勝訳
初版年1977年・最終重版年2010年/四六/444頁/予価(本体4800円+税)
食事作法や礼儀・振舞の変遷を綿密にあとづけ、自己抑制の深化・拡大を社会構造との連関のうちに展望。文明化の長大な波動をとらえる。第1回アドルノ賞受賞。
『文明化の過程 下 〈改装版〉』
ノルベルト・エリアス/波田節夫、溝辺敬一、羽田洋、藤平浩之訳
初版年1978年・最終重版年2010年/四六/502頁/予価(本体4800円+税)
心理的自己抑制の深化・拡大を主旋律とする文明化の波動が、人間相互・諸階級間の経済的・政治的重層構造=織物としての社会の変遷といかに関連するかを考察する。
『感性的なもののパルタージュ』
ジャック・ランシエール/梶田裕訳
初版年2009年・最終重版年2009年/四六/204頁/予価(本体2200円+税)
政治的主体化と平等をめぐる現代の最も根源的な問いを、美的=感性論的な「分割=共有(パルタージュ)」の思考を通じて解放する、ランシエール哲学の核心。
『鏡の文化史』
S.メルシオール=ボネ/竹中のぞみ訳
初版年2003年・最終重版年2003年/四六/336頁/予価(本体4000円+税)
地位の象徴、貴族の贅沢品、女性の宝物、家具…として文明を映してきた鏡の発展史を豊富な資料から解き明かし、鏡をめぐる人々の感性と生活像を多彩に描き上げる。
『作物のなかの歴史』
塩谷 格
初版年1993年・最終重版年1993年/四六/270頁/予価(本体2800円+税)
身近な作物の生いたちをたどり、個々の作物の特性と、人間とともに歩んできた進化の道すじを説き明かし、飢えと欲望が生み出した「芸術作品」創造のドラマを描く。
『十九世紀パリの売春』
パラン=デュシャトレ/小杉隆芳訳
初版年1992年・最終重版年1992年/四六/258頁/予価(本体3000円+税)
緻密な観察と口頭調査・統計利用により、娼婦たちの風俗と習慣、階層および心身の特徴、健康状態、娼家経営、取締と矯正の問題等々にわたり、精細に追求した古典。
『シングル・レンズ』
ブライアン・J.フォード/伊藤智夫訳
初版年1986年・最終重版年1986年/四六/276頁/予価(本体3200円+税)
推理と復元・実験により、17〜18世紀に用いられた単式顕微鏡の驚くべき高性能を実証し、それを製作・使用した人びとの知られざるエピソードを興味ぶかく語る。
『書物の哲学』
P.クローデル/三嶋睦子訳
初版年1983年・最終重版年1983年/四六/232頁/予価(本体2500円+税)
人間が創り出した最も精神的な道具としての書物、その変遷を概観し価値の再考を促した表題論文をはじめ、「フランス語の韻文に関する省察と提題」等全6篇を収む。
リクエスト〆切は2019年2月28日です。
たくさんのリクエストをお待ちしております。