小局からのお知らせ

〈書物復権〉2013年 復刊リクエスト受付中

毎年恒例の〈書物復権〉共同復刊が今年も実施されます。第17回目となる今年は、春秋社の特別参加によって9出版社での共同復刊となり、さらに充実したリストがそろいました。
また今回も、通常では復刊しにくい少数のご要望にも応えるために、オンデマンド版での復刊を実施いたします。

1点でも多くの復刊を実現し、良書を読者の皆様にお届けしたいと願っております。皆様のリクエストで名著をよみがえらせてください。リクエスト投票にご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

実施概要や復刊候補リストは〈書物復権〉2013 サイトをご覧ください。

■リクエスト投票締め切り: 2013年2月28日
■リクエスト方法: 下記の二つのサイトよりリクエスト投票ができます。
  〈書物復権〉2013・リクエストフォーム
   復刊ドットコム サイト
    ※なお、リクエストはFAXでも受付しております。

小局の復刊候補は、次の通りです。

ディドロ著作集 1 哲学 I
ディドロ著/小場瀬卓三、平岡昇監修
初版1976・最終版1992年/四六判/458頁/予価6300円(本体6000円)
哲学断想/盲人に関する手紙/基本原理入門/ダランベールの夢/物質と運動に関する哲学的諸原理/ブーガンヴィール旅行記補遺/哲学者とある元帥夫人との対話/他

ベルクソン読本
久米博、中田光雄、安孫子信編
初版2006・最終版2006年/A5判/336頁/予価3675円(本体3500円)
20世紀の哲学に測り知れない影響をもたらし、現代思想の展開の軸となったベルクソンの思想を多角的に再検討し、ベルクソン・ルネサンスをめざすガイドブック。

翻訳文化を考える
柳父章著
初版1978・最終版2002年/四六判/256頁/予価2625円(本体2500円)
「翻訳日本語」を照射して日本文化論に新たな視角を導入した著者が、日常語から文学作品に至ることばの現場から、翻訳がもたらした特殊日本的な文化の構造を抉る。

悪党と海賊
網野善彦著
初版1995・最終版1995年/A5判/424頁/予価7350円(本体7000円)
鎌倉後期から「南北朝動乱」に至る転換期に活動した悪党・海賊をめぐる論争史を展望、その実体を究明しつつ、この時期の政治・社会情勢を論ずる。網野史学の原点。

日本煉瓦史の研究
水野信太郎著
初版1999・最終版1999年/B5判/360頁/予価12600円(本体12000円)
明治の文明開化と共に開花した我国煉瓦造建築の成立と消長を技術史・文化史の視点から跡づけ、歴史的建造物を具体的に検討しつつ、煉瓦の魅力と可能性をさぐる。

博物館の歴史
高橋雄造著
初版2008・最終版2008年/A5判/538頁/予価7350円(本体7000円)
★2010年度全日本博物館学会賞受賞★ 古代王国の宝物庫からルネサンス期の〈キャビネット〉を経て、現代の公共博物館に至る歴史を方法論の形成を軸にあとづける。

日本古代都市論序説
鬼頭清明著
初版1977・最終版1991年/A5判/316頁/予価5775円(本体5500円)
正倉院文書に残る三人の下級官人の生活と行動を追求し、その舞台である都市平城京の歴史的性格を生々と考察。優婆塞貢進、民間写経、出挙銭等に関する論稿も収録。

近世伊勢湾海運史の研究
村瀬正章著
初版1980・最終版1980年/A5判/456頁/予価6825円(本体6500円)
★昭和56年度住田海事奨励賞受賞★ 伊勢湾・三河湾海運の実態を、廻船業の経営、浦廻船と商品流通、河川水運、沿海農村の変容、海難及び海上犯罪等の問題から追求。

近世の琉球
渡口真清著
初版1975・最終版1975年/四六判/492頁/予価3675円(本体3500円)
石高、租税制度、位階制度、行政機構等にわたる多面的・実証的な分析を通して、史書の虚実を探り、幕藩体制下の一地域として琉球の実像を浮彫りにする。

竹富島誌〈民話・民俗篇〉
上勢頭亨著
初版1976・最終版1985年/四六判/362頁/予価4725円(本体4500円)
現代の語部ともいうべき著者が、半世紀余にわたり記録し続けたこの島の民俗資料を集成。本篇は民話・伝説、風習・年中行事、さらに幻の神歌=神口・願い口を収録。

竹富島誌〈歌謡・芸能篇〉
上勢頭亨著
初版1979・最終版1979年/四六判/490頁/予価5775円(本体5500円)
本篇はアユー、ジラバ、ユンタ、ユングトゥ等の古謡、節歌、童謡、さらには例狂言・笑し狂言19篇を収録し、強制移住と人頭税の歴史、玩具・民芸品等にもおよぶ。

南島貝文化の研究
木下尚子著
初版1996・最終版1996年/B5判/586頁/予価15750円(本体15000円)
★第6回雄山閣考古学賞受賞★ 南島で開花した多彩な貝製品の文化を復元するとともに弥生時代以来南島と九州・本州との間に行われてきた貝交易のルートを究明する。

フランス語版 資本論(上)
K.マルクス著/江夏美千穂、上杉聰彦訳
初版1979・最終版1987年/A5判/422頁/予価6300円(本体6000円)
著者自ら訳稿を全面的に校閲し、独語版と並立する独自の科学的価値を謳ったラシャトル版。上巻は第1篇「商品と貨幣」から第4篇「総体的剰余価値の生産」まで。

フランス語版 資本論(下)
K.マルクス著/江夏美千穂、上杉聰彦訳
初版1980・最終版1990年/A5判/496頁/予価6300円(本体6000円)
下巻は第4篇「総体的剰余価値の生産」(続)から第8篇「本源的蓄積」までを収録する。独語現行版の邦訳よりも読みやすくわかりやすい「最後の資本論」完結篇。

バーク政治経済論集
E.バーク著/中野好之編訳
初版2000・最終版2000年/A5判/1192頁/予価26250円(本体25000円)
議会政治と保守主義の思想家として知られながら、〈政治的叡知の不朽の手引〉たる思想の精髄が未だによく理解されていないバークの演説・書簡・論考を集成。