〈書物復権〉2022に多くのリクエストをいただきありがとうございました。
この度、小局からは以下の書籍を復刊することが決定いたしました。
W.シヴェルブシュ/加藤二郎訳『鉄道旅行の歴史〈新装版〉』◆鉄道旅行を産業革命の市民的体験としてとらえた19世紀の交通文化史・旅の思想史。欧米の草創期の鉄道が同時代人に与えた影響を時間・空間概念を中心に検討する。
R.ジラール/小池健男訳『世の初めから隠されていること〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆全ての社会秩序は根源的な暴力に基づくとして新しい人類学の基礎を構築した著者が、聖書を人類学のテクストとして読み直し、供犠と犠牲と暴力のメカニズムを解明。
Th.W.アドルノ/三光長治訳『ミニマ・モラリア〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆現代文明に無惨にも蚕食された個人生活の隠微な局面、あるいは個人との関わりにおいて捉えられた人生百般や文化の諸領域に深く立入り省察される著者の哲学の真髄。
P.リクール/久米博訳『他者のような自己自身〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆ハイデガーやアーレントの発する〈誰が〉の問いに答えるべく〈自己の解釈学〉を構築するリクールの〈倫理への回帰〉を示す思索。独自の主体の哲学の再建を目指す。
E.レヴィナス/佐藤真理人、桑野耕三訳『フッサール現象学の直観理論〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆現象学的哲学の基本諸概念をはじめて解き明かし、30年代以降のフランスにおける現象学運動の方向を決定づけ、現代思想に多大な刺激と影響をあたえた歴史的な書。
詳しくは専用サイトをご覧ください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/fukken2022_2/