小局からのお知らせ

スティーヴン・A.ロイル著/中俣均訳『島の地理学』が「季刊しま」(2019.1 No.256/須山聡氏・評)に紹介されました。

Th.W.アドルノ著/岡田暁生、藤井俊之訳『アドルノ音楽論集 幻想曲風に』が「音楽の友」(2019年2月号/小沼純一氏・評)に紹介されました。

2018年12月5日付朝日新聞夕刊に『ウォー・ギルト・プログラム』の著者・賀茂道子先生のインタビューが掲載されました。時代状況の解説をまじえた5段にわたる記事です。「あらゆる歴史は複雑に入り組んでいるし、文学のような都合のよい物語でもない。学問としての歴史学の意義を思い知らされる」。

J. クリステヴァ著/栗脇永翔・中村彩訳『ボーヴォワール』が「静岡新聞」(2018年11月4日付/雑賀恵子氏・評)に紹介されました。

今年で第5回を迎える、人文会のフェア「年末年始は本の街神保町で人文書」が三省堂書店神保町本店1階レジ前で開催となりました。各社今年の話題書から、一押しロングセラーまで取り揃えております。 (さらに…)

このたび、2015年11月18日に逝去されました、野沢協先生への追悼文集が発行されました(2018年11月)。
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法政大学出版局では、2014年より「法政大学出版局学術図書刊行助成制度」を設け、全国の各大学在職の研究者および民間研究者を対象に、優れた学術的価値を有する専門的研究成果の募集を行っております。

2018年も、春に第5回目の募集を行い、局内および小局理事会における厳正な審査と、外部の審査員による評価を経て、本年度は下記の4点の論文作品を刊行助成対象とすることに決定いたしました。

(1)
著者:鈴木啓之 氏
論文:『蜂起〈インティファーダ〉と占領下のパレスチナ』

《選考理由》
「1967年のイスラエルによるヨルダン川西岸地区およびガザ地区の全面的なパレスチナ占領の開始から、1987年の第一次インティファーダ開始までの20年間に醸成されたパレスチナ人の抵抗運動に新たな光をあてる論考。一般には、この期間は目立った抵抗がなく比較的穏やかな時代とされてきたが、実際には87年からの長期的インティファーダを予感させる蜂起が発生していた。PLO系統一指導部とハマースとの関係についての言及も貴重。」

【お知らせ】本論文はその後、東京大学出版会による「第9回 東京大学南原繁記念出版賞」を受賞し、著者が博士号を授与された東京大学の出版会より刊行されることになりました。
第9回南原繁記念出版賞受賞論文決定
(2018年12月27日 追記)

(2)
著者:淵田 仁 氏
論文:『ジャン=ジャック・ルソーにおける〈方法〉の問題』

《選考理由》
「思想家ルソーの著作に焦点を当て、「方法」という観点から全体的に捉え直す力作。哲学、政治学、経済学、文学、音楽や科学など、人間的知と学芸の全領域に及んで活動した作家の本質を探るにあたって、ルソー自身がみずからの執筆活動を自嘲的に評した「山師的やり口」をキーワードとして掲げ、その反‐方法的な思考の戦略を浮き彫りにしている点が新しい。」

(3)
著者:山村 奨 氏
論文:『陽明学という「革命」──近代日本における儒教理解の変容』

《選考理由》
「近代における陽明学理解の言説を、文献を博捜して丹念に整理した労作。明治維新期の解釈から三島由紀夫の理解にいたるまで、多数の思想家たちによって発展し変容していった日本の陽明学受容の歴史をめぐり、先行研究を踏まえ、堅実かつ一貫した研究視角を提供している点が野心的。」

(4)
著者:松尾隆佑 氏
論文:『ポスト政治の政治理論──ステークホルダー・デモクラシーのヴィジョン』

《選考理由》
「「意思決定によって影響を受ける人々を意思決定過程に包摂しなければならない」という認識は、現代デモクラシー理論に共有されているが、本論文はこれに対して「ステークホルダー」という切り口からアプローチし、緻密な議論を展開する。現代社会が抱える具体的問題、たとえば原発立地や再稼働で影響を被る人々の問題などを踏まえているがゆえにリアリティのある議論であり、理論の最前線を提示するものとして一石を投じるものと思われる。」

書籍としての刊行は、2019年春〜夏を予定しております。
このほか、多数の力作論文のご応募をいただきましたが、残念ながら今回はご期待に添うことができませんでした。ご応募いただきましたすべての皆さまに、心より感謝を申し上げます。

なお、次年度以降も引きつづき、本「刊行助成制度」を実施してまいります。2019年3月下旬以降に、当ウェブサイト上にて詳細を告知する予定ですので(締め切りは5月末)、積極的なご応募をお待ちしております。

2018年11月1日 一般財団法人 法政大学出版局

ソニア・O・ローズ著/長谷川貴彦、兼子歩訳『ジェンダー史とは何か』が、「歴史学研究」(2018年5月号/小二田章氏・評)にて紹介されました。

2018年4月8日(日)、千代田区のイタリア文化会館にて、小局刊『禁書──グーテンベルクから百科全書まで』の著者、マリオ・インフェリーゼ氏(ヴェネツィア大学)の講演会が行われました。 (さらに…)

■お詫びと訂正

『メルロ=ポンティ読本』(初版第1刷)に所収の、加國尚志先生の「『知覚の現象学』第一部──世界内存在としての身体」のうち、冒頭54ページから55ページ下段8行目は、伊藤泰雄先生が、「本読本」とは別に発表される予定の論文の草稿の一部でした。それが編集上の誤りで加國先生の論文の冒頭部分に掲載されました。伊藤泰雄先生、加國尚志先生、および読者の皆様には深くお詫び申し上げます。

編者・松葉祥一

法政大学出版局では、財団設立の趣旨に則り、優れた学術的価値をもちながら未だ公刊されていない専門的研究成果に対する刊行助成を行ないます。 (さらに…)

キース・トマス著/荒木正純訳『宗教と魔術の衰退』が、「思想」(2018年1月号)の〈名著再考〉で楠義彦氏により紹介されました。

毎年恒例の〈書物復権〉共同復刊のリクエスト投票が開始されました。第22回となる2018年は昨年同様10出版社が参加し、133点137冊の充実した復刊候補が揃いました。
また今回も、通常では復刊しにくい少数のご要望にお応えすべく、オンデマンド版での復刊も実施いたします。 (さらに…)

法政大学出版局では、2014年より「法政大学出版局学術図書刊行助成制度」を設け、全国の各大学在職の研究者および民間研究者を対象に、優れた学術的価値を有する専門的研究成果の募集を行っております。

2017年も、春に第4回目の募集を行い、局内および小局理事会における厳正な審査と、外部の審査員による評価を経て、本年度は下記の3点の論文作品を刊行助成対象とすることに決定いたしました。 (さらに…)

永井義雄氏訳、エリー・アレヴィ著『哲学的急進主義の成立 IIIIII』が、このたび「第53回 日本翻訳出版文化賞」を受賞いたしました。

「過去1年で最も優れた翻訳書を刊行した出版社に対し贈られる賞」に選定いただき、光栄に存じます。

授賞式は、2017年10月20日に行われます。詳しくは、以下の日本翻訳家協会のウェブサイトをご覧ください。

NHKラジオ深夜便に,大好評シリーズ,ものと人間の文化史『欅(けやき)』『椿』など著書多数の有岡利幸先生がご出演!

2017年10月18日(水)午前1:05から。

NHKラジオ深夜便

来たる9月2日(土)、沖縄大学にて、小局刊『共生への道と核心現場』の著者白永瑞先生の公開講演会が開催されます。

〈公開講演会〉「世界史のなかの韓国──市民社会の現状と東アジアの課題」

日時:2017年9月2日(土) 午後2時~午後5時 *開場:午後1時30分

会場:沖縄大学3号館101教室
*参加費無料

講師:白永瑞(韓国・延世大学)
コメンテーター:新崎盛暉(沖縄大学名誉教授)、呉世宗(琉球大学准教授)

詳細はこちら→ MATアジア現代思想計画 那覇×東京

詳細をご確認のうえ、ご参加ください。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 (さらに…)

木下千花著『溝口健二論 映画の美学と政治学』が、このたび「第8回表象文化論学会賞【学会賞】」を受賞いたしました。 (さらに…)

桑島秀樹著『生と死のケルト美学』が「第14回木村重信民族藝術学会賞」を受賞いたしました。
この賞は、民族藝術学会が優れた著書(単著)を刊行した会員に授与してその業績を顕彰するものです。 (さらに…)